9月の終わり頃から3年5組に教育実習生が来ています。その実習も明日で終了です。
ということで、実習を締めくくる「道徳」の研究授業を行いました。
今日の教材は「サルも人も愛した写真家」です。

天然記念物に指定されている「ニホンザル」。そのサルを好きすぎて移住までしてサルを観察し、写真を撮り続ける写真家の「松尾さん」。長年サルを観察し撮影してきたので、サルに名前をつけ、見分けられるほどの松岡さん。

しかし、その村ではサルによる畑荒らし、野菜の盗難等がおきはじめ、人にも危害が及ぶまでになりました。
村人も加古巌作ったり、音が鳴る装置を設置したり、電気が流れる柵等の対策もするも、サルはいろいろな罠をかいくぐり、被害は大きくなる一方でした。
そんなある日、松岡さんがいつものようにサルの撮影をしようと畑にくると、ある老人が呆然とたちつくしてるではありませんか。
その老人の目の前には丹精込めて作った「いも」が畑から一面掘り尽くされていたのでした。
「サルもにくいが、サルを撮影するあんたも憎い!」といわれてしまうのでした。


さる、松岡さん、村人たち、それぞれの思いが予想できるね。
「写真をとるあんたも憎い!っていわれてもな~」「サルも野菜を盗むのはいかんわな~」
「松岡さんはサルを愛しているんだもんな~、『憎い』といわれて、悲しかっただろうな~」 なるほど!

被害があまりにもでるので、役場はサルの駆除を決めます。そこで、悪いサルだけ苦情するために、識別ができる松岡さんに協力依頼が来るのでした。松岡さんがよいサルと悪いサルにわけ、悪いサルだけを駆除すると言うことでした。
松岡さんは駆除に協力したのだろうか、それとも協力しなかったのでしょうか?

ピンク・・・「する」 あお・・・「しない」 みんなはどうしたと思うかな?
みんな、迷います。迷いまくります。そうだよね~。


どうやら「する」「しない」がちょうど半々みたいだね。


今回のような教材は、業界用語で「モラルジレンマ」教材というんです。簡単にいうと「君ならどうする?」教材です。
長年、サルとともに過ごした写真家の立場となり、「サルの駆除に協力するか、協力しないか」について考え、話し合い、「自然との共存」について深く考えた3年生の道徳でした。
このお話の最後はこうです。
長年愛してきたサルの駆除に協力してほしいと依頼された松岡さん。
松岡さんはどのような決断をしたのでしょう。
どんな決断をしたのでしょうね。ご家庭でも話題にしてみてはいかがでしょうか。

教育実習生の学生さんもお疲れ様でした。明日が最終日です。